トンカツとご飯の最適な割合、年代別の黄金比を求めて


何故かご飯とキャベツがおかわり自由なトンカツ

トンカツ屋というのは何故ご飯とキャベツがおかわり自由なのだろうか?他の飲食店でこういうシステムというのはあまり見あたらない。

学生街などの定食屋や一部の焼き肉店などで「ごはんおかわり自由」という店はある。「全品食べ放題」のバイキング店も増えた。しかし「ご飯とキャベツ」が可変量なのは私の知る限りトンカツぐらいだ。

この理由はいつか調べてみたいと思っているけど今回は違う話。ご飯とトンカツの食べる時の割合の話、しかも極めて個人的な感想だ。

固定量のオカズを好きな量の主食で食べるシステム

寡聞にして「トンカツ自体が食べ放題」という店を見たことがない。あったら面白いかも、と思いつつも想像しただけで若干の胸焼けが。毎度オーダーを受けて揚げるのも大変だろうし。

だから基本的にはオカズであるトンカツは最初から固定量だ。最近は複数のグラム数から選択できる店も増えている。

それに対してご飯は自由におかわりができる。また「おかわり」というのが独自だ。最初に量を決めなくてもいいわけだ。

まず一杯食う。もっと食えそうなら追加。腹一杯になったところでやめる制度。これは便利なようで食べ過ぎの落とし穴が大きいシステムだ。

でも便利には違いない。食事途中での作戦の練り直し、ペース変更、戦略的撤退がフレキシブルに選択できる。

若い男の子のトンカツの食い方はスゴイ

大昔は若い男の子だった私の独断と偏見の話だけど、若い頃はもうスゴイ食い方をしたもんだ。身に覚えがある元「若い男」は多いだろう。いや、もちろん女性でもスゴイ人はすごいんだろうけどさ。

貧乏で、腹を減らしていて、新陳代謝は活発で、舌も肥えてなくて、脂っこいモノも平気で、成人病やメタボリックの心配をしていない状態だと、食事の目標は単純に「いかに腹一杯になるか」に限定される。

具体的にはトンカツ屋において「規定量のトンカツでどれだけのご飯が食えるか」に集約される。他の食い放題、おかわり自由などと違い「トンカツの量が固定」なところがミソだ。

こう書いてはみたものの、近年のデフレ景気&バイキング全盛の外食産業を鑑みると、若い人はそれほどガッついてないんだよね。この話、「昔は若かったオッサン」しか同意してくれないんじゃないかと心配。

オーバーな表現じゃなく「トンカツ一切れでご飯を一杯食べる」という荒技も普通に行われていた。(というか俺は行っていた)さすがに「一切れで二杯」は見たことがないけれど。

トンカツは整数分割、ご飯は連続可変量

ご飯は途中でおかわりを追加したりストップしたり、マナー違反ではあるが残したりすることも一応は可能だ。でも普通は食べ始める時に大凡の食事量を想定する。

問題なのは初期設定が「トンカツは6~8切れに切り分けられている」段階的な量だということ。一方でご飯は大盛りだの小盛りだの指定することで微調整が効く。

「6切れのトンカツでご飯を二杯食う」これは易しい。一杯に3切れだ。8切れなら4切れずつになる。ご飯三杯なら2切れずつ。割りきれる数だと大変にありがたい。

私は「7切れがデフォルトのトンカツ屋」に遭遇するたびに困惑する。「ご飯を一杯しか食わない客」か「ご飯を七杯食う客」しか想定していないのではないか?と心配になる。明らかに俺の方が間違ってるんだけど、とにかく素数は困る。

キャベツを主食にする人、オカズにする人

上記のトンカツとご飯の分割比を調整する上で、貴重な一時バッファとして活躍するのがキャベツだ。おかわり無料。

どうしても整数比で割り切れない場合のトンカツとご飯。この解消に二つのパターンが考えられる。

ご飯一杯あたりのトンカツ量が多い場合には、キャベツはご飯の代わりとして用いられることが多い。「それほどメシ食えないんだけどトンカツ脂っこいんだよね」という場合だ。

逆に少しでも多くのメシを食いたい若造には、キャベツはオカズとして活用される。足りないトンカツの穴埋めとしてだ。剛の者はドレッシングよりもソースをキャベツにかける。

その他に漬け物や味噌汁など脇役を総動員してトンカツとご飯の需給ギャップを埋めていくわけだ。

キャベツ調整バッファ仮説

今のところ仮説の段階だが、ご飯だけでなくキャベツがおかわり自由なのは上記の理由からではないだろうか。

トンカツという「整数分割されたオカズを可変量の主食で食べる」作業の中間微調整のために、必然的にキャベツという食材もおかわり自由にする必要があったのではないか?

ゴメン、嘘です。いま思いついただけ。

どうせ「脂っこいから」とか「キャベツだったら安いし」とか「少しでも腹がふくれるように」とか、元をたどればそういう理由なんだろうな。

でもキャベツがおかわり自由なのは本当に有り難い。特にオッサンになってシミジミと思う。

加齢と共に変化する「トンカツ:ご飯」比率

若い頃はなぁ、という話はここまで。「少ないオカズでメシを沢山食うぞ」なんて生活は長くは続かない。

歳をとるごとに脂っこいモノが食えなくなる。大量の揚げ物がキツい。というかメタボリック関係からご飯もそれほど食わなくてもいい。加齢って残酷だ。

話を単純にするために「6切れのトンカツでメシを6杯食ってた若造」を考えてみよう。よくて二十歳過ぎまでだろうな、こんなの。

でも意外に二十代後半でも三杯くらいは食えるもんだ。一杯あたり二切れ。倍増だけど「トンカツ一切れでご飯一杯を食う」ことが、そもそも限界まで味が薄いわけで、それほどの負担増ではない。

三十路を超えると三杯はキツい。一杯あたり3切れ×二杯だ。こうなると若い頃に比べて「すごく贅沢に肉を食っている」感が味わえる。というかコレと比較すると以前は「ご飯withソース味のコロモ、時々肉」だ。

とんかつ比の最終段階。すべてが肉になる

さてご飯のおかわりができないところまで歳をとる。内心「そこまでしてトンカツ食わなくていいじゃん」と思いつつも、やはりたまには食べたくなる。

ここが問題だ。ご飯一杯でトンカツが6切れ。ここにいたっての肉倍増はキツい。嬉しい悲鳴ではなく普通にキツい。

お願いです。トンカツ屋はレディース向けのライス少なめメニューを出すのもいいけど、オッサン向けの肉少なめメニューを作ってほしい。

オッサン(元若造)は昔の「少ない割合の肉でメシをかっこむ」クセが抜けないんだよ。その「割合」が気持ちいいので、メシを減らす方向だと矛盾するんだよね。

というコトを毎回トンカツ屋に行くたびに考えている。後何年くらいトンカツ屋でトンカツ食う気になるのかな?

もう、ご飯おかわり(小盛り)が苦しくなり、次回からはお代わり無しの予定。トンカツとご飯の割合で測れる人生の尺度「とんかつ力」がきっとある。

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