一体化しなくてもいい「混ぜるな無意味」

別に巷で話題の税制改正法案と社会保障改革法案とかそういう一体化の話とは全く関係がない話。

だいぶ前に髭剃り用のシェービングジェルを買ったのがようやく無くなりそうだ。電気髭剃りも併用して、更に人前に出る機会も少ないのでなかなか無くならなかった。長かった。

使っているのはSchickさんの「洗顔できるシェービングジェル」というもの。

これが本当に無意味。長期間使ってみて断言するけどメチャクチャ無意味。

洗顔しながら髭を剃ることは相当に難しくて、何度かチャレンジしてみたけどまず無理。先に顔中に伸ばして泡立ててしまえば目をつむったまま髭を剃ることになり危なっかしい。

じゃ髭を剃り終わった後に顔中に広げて洗えばいいのでは?これが髭の剃りカスまで顔中に広がって目に入れば地獄の苦しみになる。危険。

え?さすがにそれは使い方が間違っているのでは?俺もそう思った。裏面の注意書きをよく読んでみた。

注意書きには髭剃りに使う場合と洗顔に使う場合が分けて記載してあった。どうやら一度に出来ますということじゃなく「どちらにも使えます」というコンセプトなのかもしれない。髭を剃り終わり全て洗い流してから、再び洗顔用に顔につける使用法を想定してるのかな。

アレ?それはそれで無意味じゃね?

女性には想像しにくいかもしれないけど、例えば「歯磨き粉にもシャンプーにも使えます」という製品があっても便利じゃないよね?(笑)

微妙にカバー範囲の違う別々の作業に使う消耗品を一つにまとめる意味が無い。

意味があるのは省スペース化や汎用性の場合だろうけど、このケースだと当てはまらない。洗面所のスペースがそれほど逼迫してることもないだろうし、例えばコレで朝の身支度が全て整うわけでもない。そして身も蓋もないことに、この洗顔ができるシェービングジェルの容器、かなりデカい。

最後に本当に残念なことに、このジェル、すごく不味いのだ。美味しくないというか、苦い。普通にヒゲを剃っていても微妙に口に入ってマズい。いわんや洗顔をや。

これでヒゲを剃るたびに、昭和の時代にラジカセに続いてヒットを狙って発売されたラテカセという商品を連想する。(ラジオとテレビとカセットが一体化したもの)もちろん売れなかったし普及もしなかった。

ニーズ、もしくはウォンツがあるから苦労して一体化させるわけで「一体化できるものを売ってみた」では本末転倒だ。

単なる器用貧乏という話じゃない。「AでBを兼ねたい」と「AとBを一度にやりたい」「AとBの中間がいい」「AとBを同化させたい」は全て別のレイヤーの話。

目的の論理条件の定義が曖昧なままで突き進むのは徒労に終わる可能性が高い、というお話。

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