養命酒を買ってみた。飲んで二日目。パワー全開だぜ!というわけにはまだまだならない。というか将来的にはなるのかな。疑問だ。
お巡りさんに怒られそうな話を一つ。小さい頃は結構体が弱かった。虚弱児ってほどでもないが学校は病気とずる休みで欠席しまくり。やたらでかい扁桃腺のせいで風邪ひきまくり、熱発しまくりだった。そこでお祖母ちゃんだったか母親だったか、養命酒を買ってきた。
ちょっとあんまりな話なんで、ここからは自分の年齢を特定せずに書こうかな。成人ゲームなんかでよくある「この中に登場する人物は全て成人以上です」みたいな感じ。まぁ昔のことだし。
病弱な我が子を健康にしようという親心(婆心?)は大変にありがたい。今でも感謝している。でも養命酒はないと思うんだ。さすがに。他に栄養ドリンクとか健康食品とかの選択肢はなかったのかな。
というわけで毎日飲む。ちいさな薬杯に一杯ずつ。毎食後、一日三回。当時は深く考えてなかったけど、今見たら一回20mlだった。アルコール度数は14%。だいたい日本酒と同じぐらいかな。うーん、14%の酒を一日60mlか。ビール換算だと毎日180mlぐらい飲んでる感じか。
まぁオヤジの晩酌よりは少ない量だけど、良いか悪いかで言ったら良くはないんだろうな。法にも触れるし。おかげかどうか今でも元気に生きているけど、これが効いたのか悪影響だったのか未だに謎だ。
別に酔っぱらったり気分が悪くなったりしたことはない。かといって急に元気になったり活発になった覚えもない。そんな時期が3~4年ぐらい続いた。なんで終わったのか詳しく覚えてないけど、普通に晩酌をはじめて酒を毎日飲む習慣ができて自然消滅したような。
晩酌もそうだけど、アルコールに寛容な家庭だったんだろうな。というか地域性というか。親父に「ビールの泡の部分だけ飲ませてもらった」みたいなエピソードはどの家庭でもたまに聞くけど、そこからビール本体を飲ませてもらうようになる時期がうちは異常に早かった記憶はある。
これを読んで「うちの子にも」なんて思う人がいるかもしれないけどやめた方が良い。俺みたいなお馬鹿ちゃんになっちゃうよ。別に養命酒が悪いってことではないので、成人したら思う存分飲めばいい。
で、数十年ぶりに養命酒を買ってきた。理由は「なんとなく」以外の何物でもない。ドラッグストアでたまたま目についただけだ。
本当に久しぶりに飲んだ。正月のお屠蘇と喉のブロン液をミックスしたような味。というより懐かしくてしょうがない。養命酒を飲んで小さな頃の思い出にふけるというのも珍しい現象だけど、よい子のみんなは真似しちゃダメだ。
さて、現在は健康な自分が飲む意味があるのか、これ以上健康になるのか謎だけど、しばらく続けてみようかな。苦手な人もいるかもしれないけど、自分にとっては懐かしい思い出の味だ。
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