平穏過ぎる日々だと歌詞が書けない

久しぶりに音楽療法やヒーリング・ミュージックなどが絡まない個人の新アルバムを作っている。

あっという間に曲を書きおわり、歌詞を書こうとしてふと気づく。何をテーマに歌を作るかが思い浮かばない。本当に全く思い浮かばない。

10代の頃に曲を書き始めた頃は、それはもう溢れるような思いが、次から次へと湧いてくる熱い気持ちがあったものだ。

20代でも新しい概念や知識に触れたり、環境の変化や人との出会いや別れがあったり。その全てを歌にしても書き足りない気分だった。

そこから更に長い年月が過ぎ、なんていうか、歌いたいテーマが決められない。絞り込めない。そんなに新鮮なことや波瀾万丈な毎日でもないしね。

そりゃもう慣れたものだから、パズルを埋めるように文字を埋めていくことは簡単なんだけどね。それだと意味が無い。つまらない。

締め切りがあったり、どうしても書かないといけないわけじゃないしね。せっかくだから今の自分でしか歌えないものを作ってみたい。

というわけで、今は頭のなかから絞りだすように、ずっと、じっと、言葉が溢れるのを待っている。ドモホルンリンクルを見守る人みたいに歌詞が脳内にポタポタ落ちてくるのを眺めている。

3行書くのに5時間かかったりして効率が悪いったらないけど何か良い物ができそうな予感。早くレコーディングにうつりたい。