コンクリート

近代国家の象徴だ
内部の冷風と
外部の熱気を
不自然に循環させ
街を静かに風が包む

コンクリートの壁に
名前を書いてみたい
コンクリートのように頑丈で
コンクリートのように永遠に

ヒビ割れた断面が
神秘さを秘めた
模様に見えてくるとき
無機なる声がコダマする

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