トンガリキッズの現在

何処へ散らばってしまったのだろうか
あの時代の
手を
繋ぎあえなかった
仲間たち

ビー玉がはじけるように
遠くまで転がりながら
いつの間にか
お互いの存在を
忘れてしまった
仲間たち

もう一度だけ
後ろを振り返れるなら
時代の空気を
振動させながら
見えない手を
繋ぎあう
世界の終わりを
感じながら
同じ空気を
呼吸する
仲間たち

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