圧縮解凍ソフトの痛し痒し


パソコンを使っていて、今も昔も圧縮解凍のアーカイバが必要になる場合が多い。でもPC初心者の人に必要性や使い方を説明するのは難しい。自分も昔はよくわからなかった。

圧縮解凍を絵で表す

だからだろうか、アーカイバアプリのアイコンは結構考えて作られているものが多いように思う。グシャッと潰れている絵だったり、電子レンジの絵だったり、万力?で締めている絵だったり。

うちにある各種ソフトを眺めながら定番の7-Zipのアイコンを「アー、デザイン優先かよ、カッコイイけどもっと圧縮解凍ってわかりやすいほうがいいんじゃねーの?」とずっと思っていた。でも今よく見ると7とZの文字がが大きい四角と小さな四角に入っていて、拡大縮小しているように見えなくもないことに気づいた。

これってそういう意味があったのか?あったんだろうな、そう見えるってことは。どっちみち解りづらいことに変わりはないけど。ひねりすぎてて気づく人少ないんじゃないのか?うーん、ちょっと見直した。

更に関係ないけどアイコンって少ない情報で「それが何なのか」+「デザインの美しさ」+「言葉に出来ないイメージ」を伝えなきゃならんジャンルだから、中世の寓意画や絵解き、判じ物みたいに洗練されていくのかもしれない。と、たった今思いついた。

あえて二度手間、三度手間の必要性

あらためて言うほどのことじゃないけど、圧縮解凍って面倒だ。無ければ無い方がいいし、そんなことを考えるのもメンドクサイ。じゃあ、なんで生まれたんだろう。結局は「何かをケチらなきゃいけない」「何かのために何かを犠牲にする」発想なんだろうな。

昔はパソコンのディスク容量が本当に少なかった。ハードディスクのことじゃない。フロッピーだ。自分はギリギリ3.5インチ世代(今普通に電気屋で売ってるやつ)で、5インチは大学に置いてあったのを使ったことがあるだけ、8インチなんて「物」を見たことがない。

キロバイト単位でチマチマ節約しなきゃならないのは、今考えると相当に手間だ。でも、こんな事言ってたら磁気テープ世代の人から「甘えんな」って言われるんだろうな。

そしてデータを通信でやりとりする時代がやってくる。インターネットじゃなくてパソコン通信だ。本当に遅かった。電話を使ったダイアルアップは今でも一応あるし使ってる人もいる。(この前、このブログのアクセスログを見てて一人ダイアルアップの人がいて和んだ)

でも昔は今より遅かった。今のダイアルアップモデムって速度どれくらい?56kbpsぐらい?つまりは56000bpsか。自分が最初に買ったモデムは1200bpsだった覚えがある。今「ダイアルアップがクソ重い、死にそう」と思ってる人は昔50倍遅いモデムで喜んでた世代がいることを慰めにして欲しい。自分も「300bpsの音響カプラ世代よりマシだ」と思っていた。

そんな遅い通信事情。少しでも早くできないものか。しかも当時はだいたいパソコン通信は従量制or時間制課金だ。(パケット定額制でない携帯を想像してもらうといい)電話代だって、テレホーダイが登場するまでは定額なんて無かったしね。そりゃ節約もしたくなる。

確かに圧縮解凍の時間はかかる。当時はもちろんパソコンの処理スピードだって遅かった。それでも保存や通信にかかるコストに比べたら、相対的に「そっちの方がマシ」だったんだろうな。

一時期「ディスクの容量が倍になる」という触れ込みでディスクダブラーみたいなアプリ商品が流行った。RAMダブラーだのSIMMダブラーだの。要は一々保存読み込みする時に自動で圧縮解凍みたいなことをやってるんだろうけどね。もちろん何をするにもちょっとずつ遅くなるし、都合良く二倍になんかなるわけもない。

ダブラー商法に乗せられて数万円払って色々買い込み、遅くなったパソコンを前に「アレ?この金でHDDやモデムを買い換えられたんじゃ?」と絶望した男がいるとかいないとか、、、。

圧縮規格戦国時代

「あなたにとってメジャーな圧縮規格や拡張子を三つあげてください」と言われたら、自分だったらとりあえずzip、lzh/lha、rarを挙げる。特に意味はない。動物占いみたいに圧縮占いとかを作るつもりもない。

ちなみに女性に喩えるイメージは、zipは育ちがいいけど家柄で揉めたバツイチの熟女、lhaは昔は仲良くしてたけど別れた今でもしつこく姿を現すストーカー、rarは追うと逃げるのに諦めたら擦り寄ってくるツンデレだ。本当にどうでもいいな、この話。

人によっては7zやgzが入る通な人、ARJやcabが欠かせない正統派?な人、ISOとかjarとか「あぁそっちいっちゃうか」って人もいると思う。他にも山のように規格があって、しかも規格内部で方言があったり、圧縮度だのパス付きだのリカバリのための冗長度だの、統一される気配はサラサラない。

そもそも始まりからして「複数ファイルを一つにまとめる」のと「圧縮してサイズを減らす」のは別アプリの受け持ちだったわけで、それを考えるとバラバラで当然なのかもね。もちろん暗号化もリカバリレコードも別アプリだった。

更にみんな忘れているor知らない人も増えてそうだけど、一つ一つの圧縮規格は別々のソフトで行っていた。zipの圧縮とlzhの圧縮は違うソフトでやらなきゃいかんかったのだ。その上で圧縮と解凍は別々のソフトで行うなんてものもあり、そりゃ乱立もするよな。

もちろん場面や状況に応じて重要な機能は異なる。時間がかかってもパンパンに圧縮したい人、まとまってりゃ別にいい人、他人とやりとりするので互換性があるメジャーな方式が安心な人、等々。

だからアーカイバソフトの宣伝文句としては対応方式の豊富さを売りにすることになる。そりゃ出来ないよりは出来た方がいいからね。でも皆が「何にでも圧縮解凍できる」アプリを使っている現在、さすがに乱立しすぎじゃないのか、とも思う。

ファイル形式との一体化

みんなは画像は何の形式で保存管理してるだろうか?音楽ファイルは?動画は?詳しい説明は省くけど多くの人はbmpやpictよりはgifやjpg、pngを使うだろう。wavやaiffよりはmp3やwmaで聞くだろう。動画は微妙だな。拡張子がaviだからといってコーデックまではわかんないし。

何が言いたいかというと、別に凄くこだわりがあったり原盤制作者側にでもいない限り、圧縮されたもので十分なことが多いということ。そう、今みんなが普通に使ってるファイル形式は、結構保存した時点で圧縮がかかっている。

ものによって可逆圧縮(完全に元に戻せる)と非可逆圧縮(元には戻せないけど超小さい)が混在してるけど、その方が色々と便利なことが多い。使い分けられるし、持ち運びや管理も楽だ。

たまに音楽ファイルや動画をキッツキツに圧縮して送ってくる人がいるけど、最初から圧縮されてるんだからそれ以上はなかなか圧縮できない。ほとんど変わらなかったりするしね。(もちろん非圧縮の素データは別)

圧縮解凍という名前もアレだけど、自分はjpg画像をzip無圧縮設定で圧縮(変な言葉だ)することが多い。複数のファイルをまとめた方が都合がいい。中身を見るのも今は解凍せずにサクサク見れるしね。何のためかというとファイルの移動やコピーが頻繁に必要だから。

10曲ぐらいのmp3を固めるくらいなら有り難みもソコソコだけど、1000枚単位の画像をコピーしようとして「コピーの準備をしています」画面が延々表示されるのを見なくて済むのは精神衛生上いいものだ。

つまりHDDの容量とか通信コストよりも、大量のものをいちいち考えるコストの方が高く付くことがあるってこと。何かに不自由しなくなったら別の部分がボトルネックになる。これもWindows7で少し改善されたような気もするし、また時代は別の方向へ進むんだろうな。

こうやって既にファイルとして存在しているだけで(形式によっては)圧縮されてることが多いんだけど、これと前後して○○ダブラーみたいにOSやファイルシステムごと圧縮しておくパターンも流行りかけて消えていった。

PC-DOSの後期なんかOSに最初からそんな機能がオマケで入っていたような気もする。もちろん主流にならなかった。そこから別の場所のディスクやPCに移せば意味がないし、圧縮されているファイルを圧縮して書き込み保存しようとするのは本当に無駄な二度手間だ。流行らなくて良かった。

今(私に)求められる圧縮解凍とは

ここからは単なる愚痴とレビュー。なんでこんな書き込みをしているかというと、アーカイバを久しぶりに変更したからだ。

しばらく「まめfile」をファイラーで使っていた時は圧縮解凍はファイラ任せだった。でも、まめも色々とアレなのでファイラを色々変えるにしたがって単独のアーカイバが必要になった。(ちなみにファイラもX-FinderとjFD2をいったりきたりしている)

でもなぁ、圧縮解凍の部分だけはmameがいいんだよなぁ。アーカイバ部分だけ別ソフトにしてくれてもいいのに。で、似ているものを散々探すことに。

解凍形式でrar以降の流行りを押さえていてほしい
zipの無圧縮設定ができること
前もって設定せずにその場で方法を変えられること
ファイルやフォルダごとの個別圧縮も必須
できれば外部dll不要、最低でも同一フォルダに放り込めば済むように
ポータブルで持ち運びたい
できればコマンドラインから「も」動いてほしい

あぁ意外と欲張りだな、俺。アーカイバジプシーとして散々色んなものを触ったんだけど、本当に一長一短。痛し痒し。帯に短したすきに長し。多少重かろうが、UIがややこしかろうがかまわないんだけど、無い。

とりあえず現在コマンドラインを妥協しPeaZip Portableに落ちついた。なんかひねりが無くて申し訳ない。それにしても最近のアーカイバ速いなぁ。気のせいか?パソコンが速いだけなのか?体感速度がビックリするほど違う。

日本製のものにもたくさんいいものがある。でも何か全て痛し痒し。たぶん性能自体はすごくいいんだと思うのに、気に入って使い始めると「あぁ、これが出来ない」という落とし穴が。しかも意外な部分に。

さて散々テストした他のアーカイバどうしよう。IZArc、Explzh、Lhaplus、Noah、lhaz、WinRAR、ALZip、LHMelting、MachinGun Extractor、DropMelt、tourcomp、Lhaplus、eo、7-ZIP、LhaForge、DropCompres達、お疲れ様でした。

知らぬ間にエクスプローラーに統合されたり登録されたり、右クリックメニューがえらいことになっている。あとで修復しよう。圧縮してまとめておくかな、という自分の尾をかむウロボロス的なオチで終了。

そんな事言いながらもHDDには緊急用の+Lhacaが入っててついつい使っちゃうんだけどね。Lhasaから卒業しただけまだマシだ、というまとめ。

2 comments to 圧縮解凍ソフトの痛し痒し

  • 初めまして、ALToolsです。圧縮ソフトに対するブログ印象深く読みました。
    ALZipの名前もあったので、感謝します。
    近いうちにALZip8を公開する予定です。その際はぜひテストしてみてください。改善などがありましたら、ご指導頂ければと思います。
    有難うございます。

  • おぉ!ALtoolsの方が、、、
    勝手なことを書き散らしていて申し訳ないです
    お恥ずかしい(笑)

    ALZipはインターフェースもオシャレだし
    使い勝手が凄くわかりやすいと思いますね
    逆にコマンドラインでも通好みに使えるし

    自分が引っかかったのは
    ポータブル化での持ち運びと
    (インストール後に持ち出せそうな気もするけど)
    個別圧縮の部分でした
    (私が見つけられないだけであるのかな?)
    多分、他の大勢の人は気にもしない部分だと思います(笑)

    他のものにも個別圧縮、結構ないんですよねぇ
    ブログの内容でも書きましたが
    圧縮するのと固めるのは別にしたい時も、、、
    でも一個ずつ圧縮するのは面倒、ということで
    そういうBATファイル書けばいいんですけどね

    「新規フォルダ名」機能の詳細がヘルプになく
    (ヘルプ無しでも使い方はわかるけど)
    ズラズラと、はと、かも、おなが、わし等の
    鳥の名前が数十個並んでるのがちょっとお茶目(笑)

    あと関係ない話ですが
    インストール時の「クリック起動アイコン作成」は
    クイック起動の誤植?わざと?等と深読みしてしまいます

    更に関係ない話ですが
    ALToolsさんのサイトのデザインは
    本当にオシャレだと思う(笑)
    新バージョン出たら試してみますね

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