スタジオ入り


友人が職場で組んでいるバンドの練習を見に、深夜、スタジオ入
りした。次回のライブのPAを引き受けたからだ。とある楽器屋の
一室。ミニライブができるくらいの小さな箱で、練習は始まった。

その友人とは長い間コンビを組んでいた。俺がベースで、あいつ
がドラム。K-4、スカイフィッシャー等々、バンドとしてよりも
「リズム隊」として有名だった。K-1&K-2。時々間を挟みながら、
10年近くもいっしょにやっただろうか。

その友人が職場の仲間と組んでいるバンド。名前は知らない。知
的障害者向けの施設でのミニコンサート。曲数は6曲だ。よくわか
らないが、コピーなのだと思う。「けっこう酷いけど、笑わないで
ね」と言われていたから、覚悟はできていたのだが、想像以上に音
はすごかった。悪い意味で、ね。

3時間のリハが続く中、スタジオの片隅で椅子に座って、ボンヤ
リとタバコを吸っていた。なんだか、バンドをはじめた頃の自分を
思い出す。十代前半。坊主頭の中学生の自分は、思いでの中ではい
つもハイスピードで頭を振っている。そして下手くそだけど熱かっ
た。

スタジオの中で練習を聞きながら、初心者だった頃の自分を重ね
あわせる。バンドって不思議な仲間だ。たとえて言うなら、草野球
チームみたいなものだ。ポジションがあるが、なんとなく集まって
決まる。試合やライブが無くても練習だけでも満足できる。そして
卒業も入学も無い。辞めたい奴が辞め、入りたい奴が入る。バンド
かぁ、もう一回やってみたい気もする。面倒な作業だが。

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