名護市長選も終了

名護市長選:県外移設派、稲嶺氏当選 辺野古案困難に

http://mainichi.jp/select/today/news/20100125k0000m010089000c.html?link_id=RTH01

さてさて、まぁこうなるわな。ある意味予想通りで、選挙を戦った双方ともお疲れさん、と。で、どうすんのさ?これから先。なんかもうグダグダ以外の何物でもないけど。

十年かけて話し合った後
自民・沖縄・米 「やっとキャンプ・シュワブに移設が決定だな。長い間お疲れ様」

民主「マニフェストで県外移設って謳ってるからその決定は反故」

自民・沖縄・米 「50m沖合いに移動するから許して、っていうか合意してたんだからそれでいいでしょ」

民主「自公政権の時の事は白紙です」

自民・米 「じゃ他の案出してよ、早く」
沖縄 「譲歩してやっと決まったのに、ひっくり返されたんだから県外移転を目指す」
ここからが酷い
民主「年内決着です。やります、信じてください」

↓
民主「というのはアメリカが勝手に思ってるだけです」

民主「という報道がありますが信じないでください」

民主「と思ったけどやっぱり別の手考えよう」

民主「と言っても元の方法が死んだわけじゃない」

鳩山「Trust me」
民主「やっぱり年内の決着は無理でした」
↓(もう更にグダグダ党内で言い合ってて誰が何言ってんのかわかんない)
民主「5月ぐらいまでになんとか」

沖縄「県外に移転できる可能性に賭けて反対派の市長が勝ったぜ!」

瑞穂「ほらほら、地元で結果出たんだから内閣は県外移転を目指せ」←今ここ

一番勘違いしちゃいけないのは別にこの市長が勝ったから沖縄が悪い、ということでは全然無いことだ。問題を単純化すれば「国防上の問題&地元に金も落ちる」vs「騒音がうるさいし治安も悪くなる」の戦いで一方が勝ったということだ。別に一長一短でどっちが勝ってもおかしくないし、(多分これからしばらく言われるであろう)「沖縄は国全体の利益を考えてないのか?」という批判はちょっとズレている、と思う。

原発でもゴミ処理施設でもどこかが受け入れなきゃ、というのも正論なら、「じゃお前んちね」と言われたら誰だって嫌なのも現実。「嫌だ」ということは全然悪くないし当たり前。じゃ今までどうしてたのかというと政府(というか自民)が「ほーら受け入れるといいことあるよぉ」とアメをぶら下げるか、「オラオラ、受けいれないと痛い目見るぜ」と悪役に徹するか。自民は本当に悪役がウマイ。というか悪人面の人ばっかりいるから半分ぐらい本当の悪も混じってそうな気もするが。

で、民主はどうか?やっぱり半分以上悪人が混じってそうだけど(笑)悪役が本当に下手だ。憎まれたり嫌われてもやらなきゃ、ということが全然ない気がする。みんなに好かれそうなことを言うのはウマイ。でもそれって実現できなきゃ意味ないよね。

だいたい(名目上か本質的かは置いといても)「日本を守るための基地」を海外に移転って発想がどうかしてる。自分ちの近所の消防署のサイレンがうるさいから県外に移転してもらうくらい非現実的だろう。いや、最初に書いたけど地元の人が文句言うのはいいよ。うるさいさ、そりゃ。「そこをなんとか」って調整する立場の(政府の)人間が考えることじゃない、ってこと。

民主の売国とか汚職以外の最大のネックは「できもしないことを言う」ことだと思う。CO2しかり、高速無料化しかり、年金しかり。というか冷静に考えたら明らかに物理的に不可能なことを言ってるんだけど、あまりにも堂々と言われたから信じちゃった国民が大勢いるんだろうな。信じちゃってた人の頭の中では「高速無料化」と「CO2の25%減」はどういうふうに整合性をとってたのかな?

何度も言うけど地元を責めるのは筋違いだと思う。そりゃ「ひょっとしたら」って期待があれば、それに乗っかるのが人情。だって国が「受け入れなくていいよ」って最初に言っちゃったんだもん。代案は何も考えてなかったけどね。

で、どうするつもりなのかね?国は。

前に北朝鮮が日本に向かってミサイルぶっ放してる時に鳩山首相は呑気に飯食ってた。事前に察知できなかった自民を責めてた人の行動として…まぁそれはいい。問題はその後で警報はおろか、対策室も作らず、指示も出さず、国の緊急情報HPの更新は止まったまま、官邸にも入らず、自宅に帰って寝てしまった。記者会見してほしいという要望にも「疲れてるから、明日」という始末。

こんな人が国防のトップやってるんだもん。そりゃ自治体の住民だって国全体のことなんてまともに考えるのもバカバカしくなるんじゃないかな。

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