正月の同窓会に思う

一月も終わろうとしているけど、正月に実家の九州、福岡県に帰省して同窓会に参加してきた話を書いてみる。というか結構インパクトがあったので時間がたっても詳細に憶えてる。

高校三年のクラスの同窓会は7~8年ぶりぐらい。卒業直後を除けば二回目、のはず。(自分が仲間はずれにされてなければ、ね)なぜだか中学も大学も同窓会というものが開かれないので唯一参加できる同窓会だ。幹事の人はお疲れ様です。ほんと。

で、一回目の時(高校卒業後10年くらい?)は「みんな成長したなぁ」「大人っぽくなったなぁ」という感じで、その後の進路やら現在の生活やらを語り合うという展開だった。とても楽しかったんだけど「次回の同窓会が楽しみなような、なんというか」って感じ。

今回二回目の同窓会の直前までは「みんな子どもや家のローンの話、持病がチラホラなんて話をするのかね」と思っていたけど微妙に予想と違う展開に。持病ネタにはまだまだちょっと早かったみたい。子どもネタはあちこちで聞かれたけどママコミュみたいな感じじゃなく、なぜか出産話が多い。

子ども生んで結構時間がたつ人も多いんだろうけど未体験者や出産直後の人が「話を聞きたがる」のかズバリ「出産シーンのリアルな様子」話題が…。男性(主に俺)がちょっぴり青ざめる展開に。いやいや、人の誕生って本当に神秘で素晴らしいですね。

前回は結婚しました話が多かったけど、今回はチラホラと離婚&再婚なんてネタも。独身は本当に少ないなぁ。これに関しては都会と田舎の違い、ってのが大きいと思う。自分の年で(三十台半ば)独身で暮らしてる人は男女とも普通に都会にはいるけど、九州の片田舎では「犯罪者予備軍」扱いというのもオーバーな話じゃない。周囲の圧力というよりも、存在を許されない感じ。

同窓会ではさすがにないけど、田舎では子どもに関しても、いなければ「体に支障がある」と勝手に判断されて医者の診察や健康食品を勧めてくる始末。子どもを作らない人生とか「まだ作らない」ということが理解できない人というのがいる。都会でも多少はそういう人いるけどね。下手すると避妊って考え自体がないんじゃないかと不安になる。まさに「やればできる」生き物バンザイだ!書いててちょっと面白くなってきた。

他にもポッチャリさんが細面の美人になってたり、そろそろ頭髪がアララって人がいたり、離婚して海外まで家出経験者(笑)がいたり盛りだくさんだったんだけど、一番面白かったのは小中高と一緒だった女の子に会ったこと。色々と話をしたんだけど総合すると「今のあんたは何か変」ということらしい。いや全否定なわけじゃないんだけどね。しかも繰り返し繰り返し、三次会までほぼその話。

まっとうに生きているつもりなんだけど、彼女に言わせると「そのまっとうさが既に変」なのだそうで、そう言われるとそうなのかもな、と考えてしまう。昔のMy武勇伝をズラズラ書いても意味がないので書かないが、まぁ変な人間なのだろう。彼女の言葉を借りれば「社会的なこと全てに背を向けて飄々と自分のやりたいことだけやっている」人間だそうで、そういう記憶のされ方をしている時点で、もう俺ってやつは。

いや、単にそれだけの話で「幼馴染キャラと何かフラグが立った」とか「自分の人生を考え直して方向転換」とかそういう話じゃないんだけどね。普通に生活を積み上げていく人生の流れの中で、急に「いやいやお前は本当はそんな人間じゃないんだよ」と指摘される機会って、よほどのことがないと無いと思う。本当に貴重な体験で、少なくとも自分の立っているポジションを再確認する機会にはなった。

こんな面白体験ができたのは、もちろんその女の子と同窓会のクラスの仲間のおかげ。本当は自分は結構友達甲斐の無いやつだ。付き合いは悪い。面倒くさい。あんまり連絡もしない。でも当たり前の話だけど、友達っていいな。再確認した。思い知った同窓会だった、というお話。

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