ソリトンとは?

「知られざる自然の支配者 ソリトン」
ソリトンとはエネルギーの塊です。
エネルギーの塊が、
元の形を保ったまま高速で移動していく
これがソリトンです。

1834年、イギリス
ジョン・スコット・ラッセルという物理学者が
運河に沿った道を馬に乗って進んでいました。

うず高く盛り上がった波が発生して水面を動き出しました。
ラッセルはその波を追いかけました。
ところがどこまでいっても波は崩れません。
運河が直角に曲がっている場所にぶつかり波は消滅しました。

波は時間がたつと自然に崩れて小さくなっていきます。
ただ、その波が非常に高かったらどうなるでしょうか?

高い場所から波が崩れ落ちようとする力と
その勢いで前に突き進もうとする力が釣り合ったとしたら?
その時、ソリトン波が生まれます。

普通の波のように崩れ落ちようとする性質と
もっと鋭い形になろうという性質がちょうど打ち消しあい
形が崩れることなく永遠に進んでいきます。

ソリトンの特徴は3つあります。

エネルギーが集中していること
形が崩れないこと
ソリトンが2つあった場合、ぶつかっても相手を壊さず
幽霊のようにすり抜けてしまうことです。

ソリトンは自然界のあらゆる所で次々と発見されています。
1990年、アメリカの空でのこと、
低気圧が通過する大気中に強烈なソリトンが生まれ
1000Kmにわたって衰えることなく伝わっていきました。

地震の分野でも局所的に激しく揺れる地震は
ソリトンに違いないと言われています。

DNAのねじれや逆巻きも
DNAの何処かで生じたソリトンが
2重らせんを次々に伝わって行ったものだと言われています。

また、「回転するゆがんだブラックホール」も
ソリトンであることがわかっています。

もちろんあらゆる波についてソリトンは起こりえます。
そう、光にもです。

このような巨大なエネルギーの名をとって
私は自分のホームページに
「Optical Soliton ~光のソリトン~」と
名前をつけました。

もちろん「海のトリトン」に引っ掛けてあります。(笑)

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