幾つもの足跡

降り積もった
薄汚れた粉末に
足跡をつけながら
街を

予感は現実になる
無気力なシロアリが
放たれた矢を
食べてしまった

目で見ながら
涙を流す
匂いを嗅ぎながら
呼吸する

人類の一群
また、朝が来て
目をこすりながら
所定の配置につく

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