まっすぐな線を引く

日が沈みかけて
近所の家からは
夕飯の匂いが
漂ってくる
もうそろそろ
帰る時間なのだが、、、

この広い世界に
ほんの少し
残された
最後の空き地に立って
少年は
棒を片手に
線を引く

この線が途切れたところが
世界の終点だと
自分に言い聞かせて
紛れもない
事実として
受け止めて
線を引き続ける

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