インターネット時代の性
夜な夜なインターネットでスケベなサイトを閲覧して巡回してい
る。普通の趣味でない人も、かなりコアな趣味の人まで、インター
ネットの世界では個人ではなくコミュニティとして存在する。
自分が子供の頃を、思い出す。性への目覚めは普通の子供よりも
早かったと思う。オヤジが隠しておいたエロ本等をこっそり見てい
たからだ。幼稚園の頃の話。性の何たるかは一応理解し、おまけに
がんばったので漢字も読めるようになった。一石二鳥だ。
その当時から、「お互いにぶったりぶたれたりして喜ぶ人たちが
いる。」「相手の排泄物を喜ぶ人たちがいる。」等の断片的な知識
はあった。しかし、当時の普通のエロ本なんて現在コンビニで売ら
れているグラビア雑誌と比べても、かわいいものだった。
つまり、文章については込み入ったことまで記されており、性的
な描写も多かったのだが、載っている写真といえば、オッパイが見
えたり見えなかったりする程度で、肝心な部分はうまく布で隠して
あったり、あるいは変な黒塗りで隠してあったりした。
以前どこかのサイトで「自分が実際に異性の性器を見るまでに想
像していたイラスト募集」という企画をやっていた。やっぱり人そ
れぞれで、断片的な知識を繋ぎ合わせた不思議な形が多かった。私
はなんとなく筒状の穴が開いているようなイメージを持っていた。
だってオチンチンが入ったりするんだからなぁ。
自分が子供の頃にインターネットが存在したら?と仮定してみる
のだが、ネット上では布で隠してあったり、意味不明の黒塗りで塗
りつぶされているような事はない。ありのままだ。ちょっとありの
まま過ぎるような気もするが。
「どんなになっているのだろう」とモヤモヤと想像を膨らませて
いるより、誤解、誇張もひっくるめて、ありのままを直視した方が
いい。たとえそれが、ちょっと腰がひけるぐらいグロテスクなもの
であったとしても、だ。