金属片が飛び散り
歯車が火花を吹き上げる
要塞を小石のように蹴飛ばして
彼は街を進んでいく
局地的に鋭い地響きを上げながら
太陽に照らされた
彼の内部は
物理的には存在可能だが
生物的な飽和状態に
静かに近づきつつある
判断を誤るな
油断は禁物だ
外部との熱交換が
うまく進まない
冷たい水が欲しい
道路の上では
蜃気楼が靄のように
漂っている
自分自身が発する轟音にもなれた頃
待ちわびた雨が降り始め
初めて自分の居場所を
確認する
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重装備の兵力金属片が飛び散り 要塞を小石のように蹴飛ばして 太陽に照らされた 判断を誤るな 外部との熱交換が 自分自身が発する轟音にもなれた頃 |
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