第一回チキチキ時計猛レース
しばらく忙しくブログどころじゃない日々が。別に何か特別なことしてるわけじゃないんだけどなぁ。
で、忙しくて切羽詰まっているときに限って、関係ない、どうでもいいことがやたら気になる。
今回は時計のカチカチ音が気になった。
これって今の技術だとカチカチいわないアナログ時計は出来ないの?うちの時計が安物なだけ?まぁかなり静音の時計だってあるわけだけど、それでも完全無音じゃない。
で、カチカチが気になるので隔離したり、布で覆ったり、遮蔽物を置いたりしていたのだが、これが微妙に時間がズレている。気になる。
ここで質問
- あなたは時計がどれくらい遅れるようになったら故障と判断しますか?
- 故障した時計を修理に出したりしたことがありますか?
- あなたの家には何個の時計がありますか?
- その時計は何年使っていますか?
別に律儀に考えなくてもいいです。何が言いたいかというと、時計なんて滅多に壊れないし、調子が悪くなっていたとしても大幅に遅れたり停止したりしない限り故障かどうかの判断がつかない。しかも多少遅れてようが、一応目の前で「動いて」いるので心情的に捨てづらい。
かといって微妙な動作のものは信頼性が低いので一応きちんとした時計も新たに買う。ネジなんて巻いてられないので自動巻を買う。信頼できないので電池式を買う。アナログだと不安なのでデジタルも買う。デジタルも何故だか狂うので電波時計も買う。
ここで今回の本題。
我が家にあるアナログ時計を全て集めて一カ所に並べてみた。せっかくなので綺麗にメンテナンス&掃除してネジを巻いたり電池を新品に取り替えたりしてみた。電池はチェッカーで電圧も調べるという無駄な念の入れよう。
はて、俺は猛烈にいそがしかったのではなかったのか?
100円ショップで買ったものから中学生の時に使っていた目覚し時計、記念品やプレゼントされた物まで、全部で13個が集められ一斉にスタートを切った。念のため新しい電波時計(もちろんデジタル)をレフリー(笑)として真ん中に置き、二週間様子を観察してみた。
見る人全てに「これって何やってんの?」と聞かれる。説明するのが難しい。
デジタル全盛の時代、今までほとんど全てが休眠状態だったり放置状態だったわけで、正直期待していなかった。今回の勝負(笑)で動作チェックも兼ねて、二週間で10分ぐらい遅れるやつは容赦なく廃棄処分にしよう、と心に決めていた。事前予想では半分ぐらい脱落するのかな?と甘く見ていた。
ところが、入念にメンテナンスしたせいか、二週間で5分以上遅れたやつは一台もなかった。アレレ?なんかアナログ時計ってもうちょい派手に遅れてた気がするんだけどなぁ。うーん、これくらいだと一応時計としての役目は果たすことが出来るし、本当に捨てづらくなった。
ただ一台だけ例外があった。
遅れたやつはいなかったと書いたけど、一台だけブッチギリで勝ったやつがいる(笑)
アアあぁぁぁ、これはこれでなぁ。一日に3時間以上も先回りする驚異の馬力と慌てん坊のドジっ子っぷりを見せられると、これはこれで愛着わいちゃう。
いや、一応は泣く泣く処分したんだけど、その瞬間まで「え?俺、頑張ったのに?ハリキリすぎちゃった?力の限りを尽くしたよ?」と言われているようで心苦しかった。
一台のリタイヤを残して、他は全て完走。第一回我が家のチキチキ時計猛レースは終了した。関係ないが、もう若い人はチキチキマシン猛レースを知らないんだな。前に「それって元ネタ、ダウンタウンの番組ですよね」と言われて結構ビックリした。
ケンケンの笑い声も今は昔。昭和は遠くなりにけり。