4冊の本

老いを感じさせる記録に
舌を軽く打ちながら
黙り込む
そういう一日

夢を見ている時間に
急に割り込んでくる
どこかからの引用
参照の果てにある世界は?

様々な仕事をこなし
沈黙のなかみを
時間の容器に移しかえる女性
換算する単位が不ぞろいで
真実の姿はつかめない

まだ見ぬ地平に
忘却の杭を打ち
荒れ果てた静寂の街で
小さなドラマを
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