剥き出した鉄骨に
冷たい雨が
神経を叩くように
降りそそぐ
傷口に入った
雨の化合物が
コンクリートを
ゆっくりと
ジワリと
腐食させる
僕は
必ず写真を撮る
人間の勝利の証だった
建築を、建造物を
自然は残酷にも
長い年月をかけ
何もなかったかのように
土へと戻す
その瞬間に
つかの間の
輝く姿を
見せてくれ
廃墟よ
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廃墟は時と共に剥き出した鉄骨に 傷口に入った 僕は その瞬間に |
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