石蹴り

狐につままれて
行き先もわからず
歩き出す
破滅の予感
耳を疑って
混血の魔力に身をまかせる

ヒントは
足元の石
燃え尽きそうな時間に
点を刻む
延びていく直線に
点を刻む

ゴミ箱が一杯で
ポケットの中身を
どこへぶちまければいいのか
石を蹴りながら
街を彷徨う

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