楽器店で試奏すると、、、
中学生、高校生の頃は楽器店が遊び場だった。
店や店員さん達にとっては邪魔でしかないんだろうけど、それでも暖かく野放しにしてくれて、いろんなことを教えてもらったり、色んな機材を触らせてもらった。今でも感謝している。
仲間も何故か楽器店で増えた。本来なら知り合うはずもない大学生や社会人の人と一緒に音楽がやれたのも楽器店様々だ。80年代の九州の田舎でのホノボノした時代のお話。
こちらが年をとってきたからなのか、地域の違いなのか、大人になってからは何故かそういうことは起こらない。よそよそしいというか、なんというか。
もちろん楽器を売りたいのもあるんだろうけど、セールストークも含めてなんだか会話にならないことが多くなった。特に楽器を試奏させてもらう時に、そういうことを強く思う。
大抵はこんなパターン
楽器店に入り商品を物色
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店員に「試奏してみますか?」と言われ楽器を手に持つ(主にベース)
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しばらく弾いて終了と同時にオジサマ(笑)に声をかけられる
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「店長(or○○マネージャー)の○○です」と名刺をわたされる
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「次は是非連絡ください」とか言われて店を出る
最初のうちは「お!俺そんなに上手かった?」って自惚れもしたけど、どうもそういうことだけじゃないようだ。なんかそのまま居座りにくい雰囲気。
連絡くださいって、この場で話すんじゃダメなの?と不思議になる。いい大人が楽器試奏したら、そりゃ高額商品お買い上げの可能性が高いのはわかる。でもなんだろう、そのままそこでウロウロさせた方が店に愛着もわいて購入意欲も高まるような気がするんだけど。
なんだか手順が間違ってる気がしてならないんだけど、どこ行ってもこんな感じ。俺にはわからないような商売のノウハウがあるのかな。こっちの方が売り上げが上がるのか?
ちなみに連絡くださいと言われて一度も連絡をしたことがない。こないだ名刺の整理してたら楽器店の店長の名刺がザクザク出てきた。無駄だ(笑)。連絡したとして何を話せばいいんだろう。「○○入荷してますか?」とか聞くのかな。業者じゃないんだから。
そんな中、この前お茶の水でバイトとおぼしき店員君(タメ口)が最後まで対応してくれて、なんだか新鮮な気分になった。無駄話が結構はずんで、「あぁ昔はこんなだったなぁ」と懐かしくさえ思った。
ただ明らかにアースが断線してるフェンダーのジャズベースを「あぁジャズベはノイズ多いんすよね」と言い切ったことは感心できないが。店員君、頼むぜ。