小説を書いたら
小説を書いた。短編。小さなことからコツコツと。というわけで
小説のメールマガジンなども発行しはじめたわけだが、書いている
間にいろんなことを考えた。
ボクシングでは、4回戦でプロデビューするのが普通だ。どうい
うことかというと、4ラウンドしかやらせてもらえないわけだ。と
言うよりもデビューしたばっかりの連中はそれぐらいしか戦えない
し、大抵はその間に決着がつく、というわけ。短編小説を書きなが
ら小説とボクシングは似てるな、と思った。
たぶん今の自分には「はい、300ページね」と言われて長編小
説を書けるほどの力量はないのだ。とりあえず短編小説を書いたの
で次は100枚前後の中編を書いてみたいと思う。ちなみに今回は
最初40枚で仕上げたものを推敲を重ねて20枚にまで削ぎ落とし
た。
「単に長さの問題なの?」と言うかもしれないが、長さの問題は
自分の中では大きなウェイトを占めている。だって、俺、詩人なん
だもん。(笑)詩と小説とでは書き方が全く違う。壁に絵を描くのと
ビルを建てることぐらい違う。要するに構造物なんだよ、小説は。
今回、構造物を構築する方法を学び、一つの作品が出来上がった
のだが、この経験は実り豊かな物になったと思う。既に次の小説の
準備を始めている。最終的には、大長編小説を構築できるようにな
るのが夢だ。世界一高く美しいビルを建てるように。