カガクの産声

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生まれた言葉と
積み上げてきた
バランスの悪さが
ギリギリのところで
バランスを保っている

重装備のコンクリートが
黒、白、赤と段階を重ねるうちに
近代に突入した時代は
光学と電磁気学を味方につけて
溢れくる大波のような
荒れ狂った欲望に
流されていく

赤外線を憶えているだろうか
細いガラスの管を通り
明滅しながら
僕たちの声を伝えていた
あの懐かしい装置たちよ
今も行方不明の
あのときの会話は
ネットワークのどこかで
無限のループを繰り返しているだろう

幾つかの歌声を
無作為に束ねて
紙に書き写す作業には
思いもよらない
空白と字数が
横たわっている

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