本の山に埋もれて
部屋を片付けた。大掃除というほどではないが、散らばっていた
本を本棚に収める。それだけの作業。
それだけの作業に、半日を費やした。ここ最近、かなり大量の本
を読んでいたのだが、これほどまでとは。何とか収納する。
柄にもなく「読書ノート」というものをつけている。それによる
と、この3ヶ月で読んだ本の量は120冊。もちろん雑誌や技術書
、マニュアルなどは除く。一般の人よりは多いのだろう。だが、整
理をしていると意外なほど頭に入ってないのに気づく。
読書ノートをつけ、付箋を貼り、ラインを引く。そんな作業にも
関わらず、本の内容は僕の頭の中から出ていってしまった。
文章を書く立場として、裏を返せば理想の環境だ。同じ本を何度
でも新鮮な気持ちで読める。なにより莫大な額の本代が浮くではな
いか。